○会員の状況

 令和5年6月末の会員数は75、うち女性が8です。 

NPO組織変更当初の平成171月に99名でスタートし、入会152、退会176名ですので、今までに251名の方が活動に参加されています。(イベント等への市民等参加数は含みません)

現会員の平均年齢は60.2歳です。60代・70代・80代が39で活動を引っ張ってきていますが、20代、30代・40代・50代の現役世代が36と力強く活動に加わっています。未経験ながら、多発する自然災害、気候変動、脱炭素社会の実現、SDGsに対する自身の取組みとして、二酸化炭素吸収源としての森林を守る活動に参加したいとの想いが強く感じられます。市外在住は17名でうち都内の方が2です。

 現会員のうち伐木等特別教育受講者38、刈払機取扱教育受講者24のほか、令和2年度においては、グラップルを使用する伐木系林業機械特別教育受講と技能研修・実習を4名が、令和5年度に車両系木材伐出機械等特別教育(走行系)の出前講座を5名が受講しています。

入会後にチェンソーを扱う特別教育受講を希望される方も多く、会としても助成を得て受講料を補助できる経常的な体制を目指しています。

最近の週末の定例活動日には25名前後の参加があります

ここ数年、今まで活動の中心であった70代・80代会員の退会が多く、若い入会者のなかには多様な勤務形態から定期的な参加が困難等の状況がありますが、「森と自らの健康のために!」安全に楽しく魅力ある会活動の継続を全員で目指しています。

○事業報告書に基づく年度別事業別参加会員数、森林整備面積、市民参加人数

 設立来19期の状況を一覧にしてみました。

 森林整備・利活用・啓発・研修・広報事業に通算で20,222人日の会員の参加があります。

 施業面積は、植栽10.79㏊、下刈り152.17㏊、枝打ち32.10㏊、間伐19.50㏊、竹林伐採5.36㏊、伐採を含む林内整備36.52㏊で合計延べ面積は256.44㏊になります。植栽後の下刈りは5年くらい続くので延べ面積の捉え方は一概に言えませんが作業量としては東京ドーム56個分の広さになります。毎年自らが整備したあるいは地元の森林所有者が整備した林地に植栽できていることもすごいことです。千葉市の森林面積4,720haは遥かな広さですが会員の皆さん本当に頑張っています。

 この間に、会主催の里山観察会等、市主催のボランティア技術研修会等、千葉市地球温暖化対策地域協議会主催里山活動体験、県主催研修会、ことぶき大学・地域づくり大学活動体験、企業のCSR活動等で当会活動地に来られ、共に体験・実習・研修等された方々は1,927名に上ります。

○保有する機材について

 チェンソー10台(他マイチェンソー多数)、刈払機20台、林内作業車1台、樹木粉砕機1台、ポータブルウインチ1台、車両2台のほか、多目的ウインチ・チルホール・プラロック等牽引具、髙枝打ちはしご、手鋸、竹挽鋸、下刈鎌、各安全具、各補助具等森林施業に必要な機材を保有しています。

○森林施業についての会の取組みと今後について

 会員は全員都市住民ですが、地元森林所有者・千葉市森林組合・行政と連携して、安全と施業技術の習得・向上、機材の充実に努め、年間を通した適期の施業、林分に応じた施業を積み重ね、会員個々の意識と技術の向上、役割分担により会活動が行われています。

 創立総会の際の前理事長坂本彌氏の挨拶に「国民参加の森づくりと言われているが現状はボランティアの力でなんとかなるというような生易しいものではない。ボランティアへの期待だけでは決して日本の森林はよくならないと思うが、やるからには単なる森林ボランティアを超える知識や技術・技能の向上を当会のブランドイメージに、そして何よりも楽しむこと、それは森に入ること、作業そのもの、整備された森林を見る爽快感あるいは社会的意義に対する達成感であろうがそれらを楽しむこと、そのためには安全を第一に、加えて森林荒廃の根源である森林資源の利活用にも取り組んでいきたい。」とあります。創立当初からの会員は少なくなりましたがこの思いが今も引き継がれているように思います。

 

 平成313月の森林環境税(令和6年度から課税)の創設と、令和元年度から森林環境譲与税の地方公共団体への譲与が始まりました。千葉市においては「森林環境基礎調査」が行われ、当会も関連する団体としてヒアリング調査を受けました。新たな森林環境税の導入の趣旨に沿った新たな森林管理システムが構築され、多様な形態での森林整備が進み、当会もより公益的な観点での活動ができる環境になることを期待したいと思います。

○関連サイト

千葉市「里山の保全推進事業」

 里山(森林)を取り巻く環境が変化し、森林所有者だけでは維持が難しくなっている状況があり、森林所有者と森林ボランティア等市民団体の協力により市民参加による森林の保全管理の推進に取り組むこととされました。

 こちらから確認できます。 

森林環境基礎調査

森林所有者へのアンケート調査や関連する団体へのヒアリング調査、文献調査により、現在把握が不十分な市内の森林の現況及び森林所有者の意識を把握し、その分析結果から森林環境譲与税を活用した森林整備や木材利用、木育等の千葉市において必要な新たな森林施策を検討するために実施されました。(調査期間:令和元年6月~9月) 

こちらから確認できます。

千葉市森林整備計画

   [自平成3041日至平成40331日 千葉県 千葉市]

 森林の持つ多面的機能を生かすため、森林所有者に対し各種施策を導入するとともに、一般市民の参加を促した総合的な森林整備を推進するものとします。 

こちらから確認できます。